モータースポーツジャーナル

サーキットを揺るがす轟音、アスファルトに刻まれるタイヤ痕。コンマ1秒を削り出すための情熱とテクノロジーの物語。スピードに魅せられたすべての人へ贈る、モータースポーツの最前線。

時速700kmはもはや兵器!戦闘機から生まれた悪魔のマシン「GD80 JAS Hypercar」を乗り回したら異次元すぎた

 

なぁ、あんた、「速さ」って聞いて何を思い浮かべる? F1マシン? それともリニアモーターカー? どっちも確かに速い。 だが、今日俺が紹介するのは、そんな常識が木っ端微塵に吹っ飛ぶような、まさに「異次元」のマシンだ。

その名も「GD80 JAS Hypercar」。

現代の戦闘機からインスピレーションを得たっていう触れ込みの、地上最速を謳うハイパーカーだ。 ジェット機の速さを地上で体感できる、なんて言われたら、試さずにはいられないだろ?

この記事を読めば、あんたもきっとバーチャルなGを感じて、アドレナリンがドバドバ出てくるはずだ。 俺が実際にコイツを乗り回して体験した、狂気のスピードと興奮を余すところなく伝えてやる。 準備はいいか? シートベルトをしっかり締めやがれ!

まずはご挨拶代わり。 スタンダードモデルの実力やいかに。

最初に俺の前に現れたのは、スタンダードモデルのGD80。 スタンダードと言っても、その佇まいはまるでステルス戦闘機だ。 地面に張り付くような、ありえないくらい低い車高。 多分、道に落ちてる空き缶を踏んだだけで大破するんじゃないか?ってくらい低い。

ボンネットを開けると、そこには巨大なV16エンジンが鎮座していた。 素人目に見ても「こいつはヤバい」とわかる、とんでもないパワーを秘めていそうな心臓部だ。

ドアの開き方からして普通じゃない。 ガルウィングとも違う、まるで戦闘機のキャノピーが開くように、斜め上にせり上がるんだ。 乗り込むと、内装は意外とシンプル。 でも、目の前の視界は完全に戦闘機のコックピットそのもの。

リアビューミラーはカメラになってるんだが、正直、後ろはほとんど見えない。 車線変更は完全にカンと度胸の世界だぜ。

さっそくエンジンを始動し、ソロリと走り出す。 こんなバケモノみたいなマシンでも、意外とゆっくり走ることはできる。 だが、そんなお上品な走りはすぐに終わらせた。 幹線道路に出たところで、俺はアクセルを床まで踏み抜いた。

「グオオオオォォォ!」

景色が歪む、という表現がこれほどしっくりくるとは思わなかった。 タコメーターの針は一瞬でレッドゾーンに叩きつけられ、気づけば時速は200km、300kmと、ありえない勢いで上昇していく。 マジかよ、まだアクセルに余裕がありそうだぜ…。

「うおお、400km見えた!」

脳が揺さぶられるような加速G。 なのに、不思議と運転はしやすい。 車体が低いおかげか、地面に吸い付くような安定感がある。 これならイケる!と思った矢先、トンネルの暗闇で壁に接触。 一瞬でマシンはバラバラの鉄くずになった。

…なるほど、コイツは少しのミスも許してくれない、繊細なじゃじゃ馬らしい。

青い稲妻!ロケットブーストで時速500kmの壁をぶち破れ
次に用意されたのは、青と赤のカラーリングが鮮やかなカスタムモデル。 見た目は色が変わっただけかと思いきや、こいつにはとんでもない秘密兵器が隠されていた。

「ロケットブースト」だ。

マシンの後部には、明らかに戦闘機のアフターバーナーを彷彿とさせる噴射口が付いている。 こんなもん付けたら、もう車じゃなくてミサイルだろ…。

半信半疑でアクセルを踏み込むと、最初は普通の加速。 だが、ある一定の速度を超えた瞬間、マシン後部から青い炎が一直線に噴き出した!

ドガアアアァァァン!」

背中を蹴り飛ばされるような、暴力的な加速! スピードメーターの数字はもはや目で追えない。 500km/hの表示が一瞬見えた気がしたが、次の瞬間には壁に激突して、俺は天を仰いでいた。 なんだこのスピードは。 生き残れるわけがない。

しかし、このロケットブーストモデルの真に驚くべき点は、そのブレーキ性能にあった。 時速500kmという、新幹線も真っ青な速度からでも、ブレーキを踏めば「グググッ」と、しっかりと路面を掴んで減速してくれるんだ。

普通、こういうスピード狂のマシンって、止まることなんて二の次だろ? この意外なまでの安全性には正直驚いた。 これなら、一瞬の判断で天国と地獄を分けるスリルが味わえるってわけだ。

曲がるのが楽しい!ゴールドが眩しいコーナリング特化モデル
次に紹介するのは、黒と金のド派手なカラーリングが目を引く一台。 実は、紹介する順番を間違えたんだが、こいつはロケットブーストはないものの、サスペンションとブレーキに専用のチューニングが施されていて、コーナリング性能が格段にアップしているモデルらしい。



実際に走らせてみると、その違いは歴然だった。 スタンダードモデルやロケットブーストモデルが「直線番長」だとしたら、こいつは「峠の支配者」だ。

時速300kmを超えるような高速域でも、ハンドルを切った分だけ素直にノーズがインを向く。 まるで自分の手足のようにマシンを操れる感覚。 これは楽しい! 高速でコーナーに突っ込んでも、車体は安定しきっている。

専用チューニングってのは伊達じゃないな。

しかも、こんなマシンなのに、よく見たらウインカーまで出せることに気づいた。 こんな速度域で車線変更の合図を出すやつがいるのか?って疑問はさておき、そういう細かい作り込みが、マニアの心をくすぐるんだよな。



真の化け物降臨。 時速700kmのレーシングスペックが次元を超えていた。

そして、ついにラスボスの登場だ。 見た目からして、これまでのモデルとはオーラが違う。 各部に取り付けられたエアロパーツ、巨大なリアウィング。 全てがスピードのためだけに存在している。

こいつは、サーキット全開アタック専用に作られた「レーシングスペックモデル」。 最高出力のロケットエンジンを搭載し、もはや「車」というカテゴリに収めていいのかすらわからない代物だ。

恐る恐る走り出す。 時速60kmを出すだけで、耳をつんざくような轟音が響き渡る。 そして、ストレートでアクセルを全開にした。

「…っ!?」

声も出なかった。 景色が線になり、次の瞬間、スピードメーターに信じられない数字が映し出された。

「な、700km/h…!?」

マジかよ。 時速700キロだぞ。 もうわけがわからない。 操作なんてできるはずもなく、マシンはコースの壁に突き刺さって大破。 コックピット視点で再チャレンジしてみたが、結果は同じ。 あまりのスピードに、体がバラバラになるかと思ったぜ。

このモデルのヤバさは、その加速力にある。 徐々にスピードを上げていこうなんて甘い考えは通用しない。 ロケットが点火した瞬間、コンマ数秒でトップスピードに到達してしまう。 ブレーキも強力だが、壁が見えてから踏んでも間に合うわけがない。 まさに最強にして最狂のマシンだ。

車で空を飛ぶ。 1.9kmのジャンプ大記録を樹立。

これだけのパワーがあるなら、空も飛べるんじゃないか? そんな馬鹿げた好奇心から、俺はジャンプ台を使って飛距離を測ってみることにした。 もちろん、マシンは最強のレーシングスペックだ。

助走をつけて、フルパワーでジャンプ台に突っ込む!
マシンは空高く舞い上がり、まるでグライダーのように滑空を始めた。 どこまで飛ぶんだこれ!? 眼下の景色がどんどん小さくなっていく。 結果、叩き出した記録は、なんと「1896.64メートル」。 約1.9kmだ。

俺の過去の最高記録が357メートルだったから、その差は歴然。 というか、比較にすらならない。 車で2km近くも飛ぶなんて、誰が信じるだろうか。 GD80は、もはや物理法則すら超越した存在なのかもしれない。

悪路だろうがレースだろうが、敵を蹴散らす万能兵器
このハイパーカーのポテンシャルは、綺麗なサーキットだけでは測れない。 俺はコイツで、荒野のオフロードレースや、一般車両が走る高速道路でのバトルにも挑戦してみた。

オフロードでは、その圧倒的なパワーでライバル車を文字通り「弾き飛ばし」ながら突き進む。 多少の衝突ではビクともしない頑丈さも持ち合わせているようだ。 崖から突き落とされたライバルには悪いが、これも勝負の世界だ。

高速道路でのレースは、もはや勝負にすらならなかった。 スタートでわざと数十秒のハンデをやっても、ロケットブーストを吹かせば一瞬で追いつき、あっという間に置き去りにできる。 まるで時間が止まったかのような感覚。 他の車が、まるで駐車しているかのように見えたぜ。

ただし、弱点もある。 それは、タイヤだ。 一度タイヤが壊れると、自慢のパワーも空回りしてまともに走れなくなる。 そして、頑丈とはいえ、正面からぶつけられるとさすがに脆い。 圧倒的な強さと、紙一重の脆さ。 そのアンバランスさが、またコイツの魅力でもあるんだ。

今回、GD80 JAS Hypercarという、とんでもないマシンを徹底的に乗り回してきた。

スタンダードモデルですら時速400kmを叩き出す狂気のポテンシャル
ロケットブーストによる時速500km超の異次元の加速
高速域でも安定した走りを実現するコーナリングモデルの奥深さ
そして、時速700kmという、もはや兵器レベルのレーシングスペック。

どのモデルも個性的で、ただ速いだけじゃない、それぞれの魅力があった。 運転は難しい。 一瞬のミスが命取りになる。 だが、それを乗りこなした時に得られる快感と達成感は、他の何にも代えがたいものがある。

もしあんたが、ありきたりな日常に退屈しているなら、このGD80の世界に飛び込んでみてはどうだろうか。 アドレナリン全開の、非日常的な体験が、あんたを待っているぜ。 保証する、一度味わったらもう元には戻れない。